「共同体の動き」
岸和田教会では、現在、フィリピン、韓国、ベトナム、中国、フランス、タンザニア国籍の方々が信徒名簿に登録されています。そして、基本理念は、「岸和田教会は日本人のためだけの教会ではなく、泉州地域に住むすべての人のための教会である。」です。この事を実現するために、二つのことを実践しています。
まず、わたしたちの信仰の源泉である主日ミサを多言語で行っています。具体的には、第2朗読と第4共同祈願のひとつを第1週、3週を英語、第4週をハングルで行っています。また、偶数月の第1週のミサは、英語中心のミサで、第2朗読と第4共同祈願のひとつが日本語である以外はすべて英語です。そして、式次第もフィリピン人信徒が工夫を凝らした画像を映写しています。
もうひとつは、2020年に外国人信徒の委員会「共生委員会」を立ち上げ、その代表が評議会のメンバーとなり、日本人委員と共に教会の方針や運営について話し合い、協働しています。また、最近ではフィリピン人信徒の発案で、英会話教室が開かれ、ユーモアあふれるフィリピン人先生の指導で、日本人信徒が楽しく学んでいます。その他、フィリピン人の若者が侍者の奉仕、韓国人信徒が毎日曜日のミサの受付を担当しています。
このように、一人ひとりが力を合わせて、国籍の違いを多様性の恵みとして受けとめ、神様からいただいたお互いの賜物を生かし合う共生共同体への道を歩んでいます。
SNSの活用
- 主日ミサのYouTube配信
コロナの感染拡大でミサ中止の事態に対応するため、2021年3月から教会としての配信を開始、コロナ終息後も健康上の理由や仕事の関係で、ミサに来る事が出来ない人のために配信を続けています。 - Facebookによる情報発信
大祝日ミサ時間、英語ミサの案内、各種行事の案内などの情報を発信、特に外国人信徒が活用しています。
和泉、浜寺、岸和田の3教会で構成されるいずみブロックでは、2007年から求道者入門プログラム「共に歩む旅」が行われています。「共に歩む旅」が目指しているのは、求道者が信徒と小共同体を作り、テキスト「求道者と信仰の旅を共にする手引き」のプログラムに沿って、聖書の言葉を聴き、それと関係する生活体験を分かち合うことによって、神を知り、神との交わりを深め、洗礼へと導かれることです。
具体的な進め方は、働いている人が参加しやすいよう平日の夜に開催、1クール10回、年間3クール、会場は3教会を順番に巡回しながら実施しています。司祭は1メンバーとして参加、プログラムの進行役は各教会の信徒が輪番で務めています。